雨が僕らを打つように #0 青い空、無数の水滴 「雨」 「え?」 「降ってきた」 「嘘」 「ホント」 「ほんとに?」 「うん」 「あ、ホントだ」 「ね」 「どうしよ」 「とりあえずどっかで雨宿りしとく?」 「寮に戻った方が早くないか?」 「…でもすぐ止むかもよ?」 「じゃ、そこの廊下でいっか」 「ん」 ポツポツポツポツポツ…ザーーーーー 「ぅわ、一気にきた」 「うん、ギリギリ」 「でも少し濡れちゃったね」 「寒い?」 「ベトベトする」 「やっぱり寮に戻ってシャワーでも浴びるかい?」 「…ううん、いい」 「でも風邪ひいたら」 「ひかないよ」 「…ほんとに寒くない?」 「寒いの?」 「や、蒸し暑い」 「でしょ?」 「……………やっぱ寒い」 「え」 「寒くて寒くて死にそうだよ。…暖めてくれる?」 「……やだ」 「ほー君は僕が死んでもいい、と。」 「あのね」 「じゃ勝手に暖まる事にしよう」 「ちょっ、…、…。」 「ん、暖かい」 「…ベトベトする」 「…ムードないなぁ」 「求めらても」 「でも、顔赤いのは何で?」 「暑苦しいからじゃないの」 「……言うね」 「言うよ」 「………」 「?どぅしたのさ?」 「……ハリー、やっぱりシャワー浴びに帰ろう」 「何で?」 「何でも」 「………」 「コッソリ戻ってシャワー浴びた後にまた出てくればいいだけの話さ」 「え?」 「…ずっと2人きりでいたいと思ってくれたんじゃないのかい?」 「………」 「アタリ」 「……さぁ」 「素直じゃない」 「そっちこそ、何で気づいてながらそんな寮に戻りたがるのさ」 「だって」 「?」 「………」 「だって、何?」 「…秘密」 「は!?何ソレっ言いなよ」 「ひーみーつー」 とてもじゃないけど 恥ずかしい上にバカバカしくて こんな科白 言える訳がない 抱きしめてみたら 雨の匂いがした 何の苦労もなしに君に移り香を残せる そんな雨に ちょっと嫉妬しただけ なんて |