あるかなきかの微かな躊躇 #2 それは独白にも似た告白 「ハリー、フレッドと何かあったのかい?」 「え?」 突然背後から声をかけられ、ハリーは虚をつかれたように振り返った 「ジョージ?」 「イエス・サー。大丈夫、君が避けてる我が愛する同胞フレッド君は自室のベットで眠り姫さ」 「……別に、避けてなんか」 「この僕に嘘を付くと?いい根性だ。流石ホグワーツの英雄といわれているだけの事はある」 うんうんと傾きながらジョージはそんな事をいう 確かにこの双子に嘘をつくなんて、バレタ後が恐ろしい。どんな仕返しが待ってるか想像できたモンじゃない。しかもジョージのこの様子だとどぅやら避けてる事はバレバレなようなので、ハリーは観念して近くにあったソファへと腰かけた 「…フレッドの事、避けてるって自覚、ある?」 ハリーがソファに座ったのをみて、ジョージもその横に腰を下ろす 座った拍子に重力で、ハリーがジョージの方へと傾いた 「…うん」 小さく、うなずく。 「……………フレッドの事、嫌いかい?」 沈黙の後の言葉は、静かに、そして重かった 「ううん」 ハリーはジョージが変な誤解をしないように、すぐさま首を横に振った。 「じゃぁ、何で?」 フレッド程ではないにしろ、いつもはオーバーアクションでお喋りなジョージが、そんな雰囲気を一縷もださず余計な事を一切言わずその手を膝の上で静かに組み、沈黙を守った まるで、問い詰められてる様な錯覚 「…判んないんだ」 「何が?」 「それも、判んない」 「…何で避けてしまうのか、自分でも判らないってこと?」 「そぅ、かな」 お手上げだ。 何で避けられてるのかハリー本人でさえ判ってないのなら、それこそ自分が判るなんて出来るはずがない。 ハーッと溜息をつきながら、ジョージはドサッ、と勢いよくソファに埋もれた。 その所為でハリーがジョージの方へと傾いてジョージによっかかるような形になってしまった サラサラと、自分の肩に流れるハリーの黒髪から、自分と同じ、だけれど微かに甘味を帯びたシャンプーの芳香を嗅ぎ取ってつい指先が髪に伸びる。一房手にとって、ジョージはそれに口付けた 「ジョ、ジョージ?!」 気づいたハリーが顔を真っ赤にして慌てて身を戻したが、ジョージの腕はハリーを追いかけてその細い腰にまわり逃げを許さない 空いているもぅ片方の手をハリーの顎に添えると、ジョージはそのままハリーにキスを施した 軽く、触れるだけの口付け。 それでも、ハリーが驚愕に目を見開くには、十分なもので。 唇が離れる瞬間にジョージはハリーの下唇を食んだ なのにジョージは、今起こった事なんか何もなかったように聞いてきた 「フレッドの事、どぅ思ってる?」 「え、ちょ、」 唇が触れるか触れないかのほんの僅かなところで、ジョージはハリーに問いた 吐息が唇を掠めて、ハリーは恥ずかしさに顔を朱に染めた その至近間から思わず目を瞑ってしまいそうになるとジョージは意地悪げに微笑んで。 「目を瞑ったら、また君に口付けをしてしまうかもしれないよ?」 「…な、」 「ねぇハリー、どぅ思ってるんだい?」 「ど、どぅって、」 まただ。 まるで、フレッド本人に問い詰めてられてるような錯覚。 「嫌い?うっとおしい?あいつなんかこの世からいなくなってしまえばいい?」 「なっ…違っ思ってないッそんな事思ってないよ!」 「じゃあ、…好きかい?」 「勿論っ」 力を込めてそういったハリーに、ジョージは優しく微笑むと、また軽い触れるだけの口付けを施した。 「僕も、大好きだよハリー」 |